北海道にもバラの季節がやってきた。これはいわみざわ公園のバラ園にて撮影。取材に行ったときは8分咲き。ほとんどが四季咲きのバラなので、これから8月中ころまでは繰り返し花が咲きます。終わりは9月末なので、また行きたいなあ。なんてたって入場料なし。タダっていうのがいいじゃありませんか。200種類以上、2万本以上のバラが群生するのは素晴らしいの一言。ハマナスの種類も多いのです。ココへ来るとハマナスもバラの仲間ということがよくわかります。
バラの花、正直言って子供の頃は好きじゃなかった。なぜ?今考えるとそれは幸せな家の象徴のようだったからかもしれない。自分が不幸だと思っていた訳ではない。不幸とか幸せという尺度を知らなかった。それはある意味、幸せということかもしれないが、私には幸せを感じたことがなかった。幸せも不幸もわからないのはやっぱり幸せじゃないんだろう。【愛されている】という実感もなかった。そんなこと、子供の頃に感じている人などいないとも思うけど……。そもそもこんなことを思うようになったのは大人になってからで、子供の頃には考えたこともなかったけれど、どこかで一人だけ疎外感を持っていたことは確かだ。 家族でどこかへ出かけるときも私は好んで留守番をする。一人で本を読んだり、絵を描いている方が良かった。知らない家や親戚の家へ行くのは窮屈で、自分が愛想よくできないことも知っていたからだ。今の私を知る人からは想像もできないかもしれないが、私は人見知りをする子供だった。人前できちんと挨拶ができず、もじもじしている。もじもじしていると叱られる。ケーキを食べなさいとすすめられても、手を付けることができない。大人しいと言えばそうだが、子供らしさが無いとよく言われた。大人びているのではない。子供らしい無邪気さ、はつらつさがなかったのだ。一人でいることを好み、学校での友達も記憶に残っているのは一人だけ。そもそも小学校3年生までの思い出がほとんどない。記憶にあるのは毎日遅刻していたことくらい。耳の治療のため病院へ寄ってから学校へ行くため、授業中、後ろのドアから入っていく気まずさ。そんなことも私を小さくさせていたのかも知れない。 でも私は【変わった】。それは小学校4年生のときの担任の先生と出会ったから。クラスの中で一人休んでも、誰にも気がついてもらえないような私にも目をかけてくれた。先生は私の書いた詩や文章をほめてくれた。私にもいいところがあるんだと……。 バラの花は自分ではない。憧れもするけれど、その華やかさが好きではなかったのだろうか。いまでもやっぱりバラの花は自分ではないし、憧れであることに変わりない。バラはやはり私にとって幸せの象徴だ。 ただバラの花は子供の頃に思っていたような真っ赤で大きくて、勝ち誇っているようなものばかりではない。私に似ている花もあるだろう。 少し斜に構え、ひねくれていて頑固で、後ろを見たり、前を見たり、どうしようもなく不格好なバラだけど、わずかばかり花を咲かせ生きているような。それなりに幸せだと思えるような。 <人気ブログランキングへ一票> Life is beautiful!Life is wonderful! by ★気に入っていただけたら★★こちらもポチッと押してくださると★
by maltsmam
| 2005-07-11 01:33
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